terasu dental blog

災害時の口腔ケアについて

こんにちは、バッジォです。

今日は災害時の口腔ケアについてです。

被災地や避難所での生活は、口腔ケアの優先順位が低くなりやすいかと思います。

ですが、口腔が不衛生な状態は、お口の中のことだけではなく身体にも大きな影響を及ぼします。

肺炎(特に高齢者の方)や風邪、さらに今年は既にインフルエンザも流行し始めているので、出来るだけ対策を行ってください。

マスクがあれば使用して下さい。

感染症の予防や、口腔内の乾燥を防ぐことも出来ます。

また台風や洪水などの水害後、水が引いた後には乾いた泥や土埃が多く舞います。

下水が溢れた後の泥水であれば尚更細菌等が含まれている可能性が高くなります。

外で作業をする方は特にマスクを忘れないで下さい。

また、避難所では水が不足していたり、そもそも歯ブラシが無い、という事も。

歯ブラシが無い場合はガーゼやタオル、ウエットティッシュなどを指に巻き、汚れを拭き取ります。

少量の水が使える場合は食後にうがいをしましょう。

唾液には口の中をきれいにする作用もあるので、ガムを噛んで唾液を出したり、唾液が出やすいように耳の下、顎の付け根あたりのマッサージも良いと思います。

また歯ブラシがある場合も、泡立ちの良い歯磨き粉を使うと口をゆすぐ回数も増え水を多く必要とするので、水で濡らした歯ブラシだけで磨いたり、泡立ちの少ないジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。

同じ水の量でも、たくさんの水で1回だけゆすぐよりも、少量の水で数回ゆすぐほうが洗浄効果が高いとされています。

お子さんには泡立ちの少ないフッ素入りの歯磨き粉を使い、少量の水で1、2回ゆすぐ、もしくは吐き出すだけでも構いません。

入れ歯の方は1日1回は出来れば外して洗ってください。水が使えない場合はおしぼりやウエットティッシュで拭き取り、金具が付いているタイプであれば歯ブラシや綿棒などで細かい汚れを落とすと良いです。

また非常食や支援物資には、菓子パンやお菓子なども多いと思います。

普段と違う食生活や甘いものを少量ずつ間食することは虫歯にも繋がります。

ただ、普段と違う生活の中で、特にお子さん達は甘いものやお菓子を食べることで安心出来る場合もあります。

難しいとは思いますが、身体のケア、心のケアを第一に考えながら、取り入れて頂ければと思います。

10月頭は季節外れな暑さでしたが、ここ数日でかなり気温が下がりましたね。

さらに週末には雨も予想されています。

これ以上被害が拡大しないよう、そして、皆さんが1日でも早く普段の生活が送れますように。








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