おやつを与えながら虫歯を防ぐ方法はありますか?
- 小児歯科
- 親として知っておきたい虫歯の基礎知識
おやつの時間の参考にしたい「脱灰」のタイミング
歯医者やインターネット、テレビなどでよく「再石灰化」という言葉を聞きますね。このメカニズムや起るタイミングを知っておけば、子供に与えるおやつの時間を考えるきっかけになるでしょう。
口の中が酸性だと虫歯のリスクは高くなる?
「酸」と虫歯が大きく関係しているのはご存知だと思います。そうすると、口の中が「酸性」に傾くと虫歯になりやすいのでしょうか。答えは「イエス」です。
普段の人間の口の中は、唾液の働きのおかげで弱酸性を保っています。しかし、食事をする事によって酸性化が進み、ある程度のレベルを超えると「脱灰」という、ミネラルが溶ける現象に達します。
しかし、ここで唾液がまたしても活躍します。酸性化した口の中は、食事の後時間が経つに連れて唾液の成分により中性に戻されていきます。ここでも唾液の重要性がよくわかりますね。
再石灰化をする時間を妨害する「間食」
しかし、食事の後すぐにおやつを食べるとどうでしょう。
そうです。せっかく唾液が中性に戻そうとしているにも関わらず、おやつを食べる事で酸性に逆戻りしてしまいます。
虫歯になりやすい子はこのように「口の中が絶えず酸性状態」である可能性が高いといえます。
かといっておやつを食べるな、と言っているわけではありません。食後すぐにおやつを食べ、歯を磨き、その後は唾液に中性化をしてもらいましょう。これがいわゆる「再石灰化」です。
このような規則正しい「おやつ生活」を続けていれば、虫歯のリスクもかなり減る事になります。習慣づけができるように頑張りましょう。