キシリトールは子供にも安全?
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テレビや雑誌、インターネットなどどのような媒体でもお目にかかるキシリトール製品。ガムもたくさん販売されていますが、「本当は意味ないんじゃないの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
また、その成分は子供が摂取した場合に危険はないのでしょうか。
なんで歯や体にいいのに甘いの?
キシリトールは、砂糖のような「甘味」があるにも関わらず「体に良い」とされているのは、その「分子構造」に違いがあるからです。
その分子構造は、砂糖などの糖分が歯の中でやってしまう「酸を出す行為」をしない事が大きな特徴です。従って、甘い成分であるにも関わらず、虫歯の好きな環境を作りださないのです。
さらに、悪の代表ミュータンス菌の塊である歯垢を駆除する力も持っています。ただし、キシリトールガムを噛んだからといって全て歯垢がなくなる事はありません。
ミュータンス菌などの住処である歯垢を落とす力を持っているので、歯磨きとセットにするとさらに効果を発揮します。
何もつけないで歯磨きをしても歯垢を落とす事はできますが、キシリトールの成分を含んだ歯磨き粉やジェルを使うとさらに効果抜群です。
キシリトールという成分の安全性は?
子供用のキシリトール歯磨き剤は薄めに作ってあるので、その成分自体には問題ありませんが、一度に大量の接種をすると胃腸に負担がかかる事があります。ただしこれはどのような食物の成分でも同じような事がいえますね。
このキシリトールは、国に認可された食品添加物です。うさんくさい栄養補助食品やビタミン補給タブレットなどとは少し違うと言っていいでしょう。