乳歯と永久歯は何が違うの?
- 小児歯科
- 歯が生え揃うまでのケア
乳歯は永久歯と比べてサイズが小さいですね。「そんなの当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、実際に何の大きさが違うのでしょうか。
歯を防御するエナメル質が少ない乳歯
歯の構造をおさらいしてみましょう。歯が白く見えるのは、半透明の「エナメル質」が覆っているからです。その内側には黄色の象牙質があり、一番内側に神経とも言われる歯髄があります。
乳歯は永久歯に比べてその長さや面積は当然小さいのですが、神経をつかさどる歯髄の大きさは永久歯よりも大きいのです。
当然その分象牙質やエナメル質の大きさが乳歯の方が小さいという事になりますが、象牙質の大きさはそれ程違いはありません。差が大きいのは歯を守る役割を果たしている「エナメル質」です。
虫歯になりやすい特徴を持つ乳歯と子供の脳神経
歯を防御するエナメル質少ないという事は、当然虫歯になるリスクは高くなります。「子供は虫歯になりやすい」と言われますが、その原因は歯磨きだけでなくそもそもの構造にあるのです。
ちなみに、乳歯の方が神経の体積が広いからといって、すぐに痛くなるわけではありません。子供は歯の痛みを感じる神経が未発達なため、虫歯に気づくのが遅いと言われています。