歯磨きの効果で子供と大人との違いはある?
- 小児歯科
- 歯磨き・虫歯予防
子供を育てるにあたって、あらゆる場所で「歯磨きが大事」という事を聞くと思いますが、そもそもなぜそんなに子供の歯磨きは大切なのでしょうか?
大人でも歯磨きは大切ですが、また、そもそも「小児歯科」というのがあるのはなぜでしょうか?
それは、子供の歯の方が大人に比べて「防御力が弱い」からです。
強いエナメル質を作っている段階の子供時代
極端な話、子供の歯と大人の歯を同じ状態で放置した場合、子供の歯の方が虫歯になるリスクは高いといえます。
それは、「エナメル質」という歯を守る成分が乳歯でも永久歯でも生えたばかりの時点では不完全だからです。
すなわち、バリヤーを作っている途中の工事段階で虫歯菌と闘っている、ともいえますね。
大人でも虫歯にはなりますが、子供の場合はさらなる防御が必要なのは上記のような理由です。ですので、フッ素やキシリトールなどを駆使して防御してあげなくてはなりません。
防御をしながらエナメル質を強化していき、強い歯をつくります。その途中で虫歯になってしまうと強化ができなくなってしまいます。
歯磨きをすると唾液の働きも良くなる
また、歯磨きで歯と口の中の細菌を少なくしておくと、唾液から出るリンやカルシウムがよく働き、虫歯菌から守ってくれます。
歯磨きをしないと細菌が増えて唾液の役割も果たせなくなり、「踏んだり蹴ったり」ですね。
ですので、歯磨きの役割は、「歯垢などの汚れを落とす」だけでなく「バリヤーをつくる」役目もあるといえます。
歯医者さんでフッ素を推奨されるのは、そのような事情も関係しているのです。