ミュータンス菌と普通の虫歯菌は何が違うの?
- 小児歯科
- 親から子に感染するミュータンス菌
虫歯菌には種類がありますが、なかでも悪玉細菌と呼ばれているのがこのミュータンス菌です。
虫歯菌は、歯に歯垢をつくってこびりつき酸を出して歯を虫歯にするのですが、一般の虫歯菌の歯垢は水溶性なのでしっかりと歯磨きをすると落とす事が可能なのに対し、ミュータンス菌は不溶性といって水に溶けにくい性質を持っています。
普通の歯垢よりも落ちにくく威力も強いミュータンス菌
溶けにくいので歯磨きでは落とせないミュータンス菌は、さらに、酸を出す量も時間も一般の虫歯菌よりも多いという特徴を持っています。
この嫌なミュータンス菌に子供が感染すると虫歯になる可能性が高いのですが、いちばん気をつけたい時期は乳歯が生え揃う1歳の後半から2歳にかけてです。
奥歯に乳歯がないとそれだけリスクも減りますが、2歳位で奥歯に乳歯が生えた時にミュータンス菌に感染するとかなり危険です。
治療後も入念にケアとチェックを
乳歯の生えそろった時期が一番危険ですが、その時期が過ぎたからと言って安心はできません。とくに一度ミュータンス菌に感染した場合は大人になっても潜在している可能性があります。
一度感染が確認された場合は家で毎日しっかりケアをしたうえで定期的に歯医者に行って検査するようにしましょう。